Complete text -- "けむりの居場所"

14 September

けむりの居場所

01

お気に入りのエッセイ集を読みかえした。

3年くらい前にも紹介した『けむりの居場所』野坂昭如編集のタバコに関するエッセイ集。
野坂氏をはじめ、開高健、市川崑、井上ひさし、藤沢周平、サトウハチロー、吉行淳之介、遠藤周作、鈴木清順、赤塚不二夫、その他執筆はゲップが出そうな豪華ラインナップ。

前回読み飛ばしていたのだが、各コラムのラストに筆者の喫煙歴が示してある。
そこを丹念に読んでいたら、非喫煙者が二人いた。
杉浦日向子氏と佐藤愛子氏。

杉浦日向子氏は助六など、江戸時代の煙草文化について色々と面白い話を紹介している。

佐藤愛子氏は煙草の思い出、戦時中に母が配給の煙草を巻いてるそばから父吸ってしまい、母に叱られる話など、温かい話だ。

この本に掲載されたコラムは古いものが多く、一番古いものが67年、新しいものが00年となっている。
だから、年が経つ毎に喫煙環境のギャップを感じることが多くなる。
たとえば、75年に藤沢周平氏が書いたコラムの冒頭にこんな一文がある。
『いまでも、山手線のホームで「火ィ貸して下さい」と声をかけられることがある。私はとたんに嬉しくなる。』
今ではありえない光景である。

また、市川崑監督が初めてテレビドラマの演出を依頼されたが、ステージ内禁煙だったため、仕事を断った話。
これもまたありえない話。

開高健氏が描写する毛沢東がパンダを缶から取り出して吸うシーン。
誰も語らなかった歴史の断片。

やはり読んでいるとタバコが吸いたくなる。

秋は読書とパイプ、そして琥珀色の液体がベストマリアージュ。




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本日煙になったタバコ
Cigarettes
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煙管
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Pipe
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  MAC BAREN VIRGINIA No.1:1ボール
23:44:35 | pierre | | TrackBacks
Comments

山田太郎 wrote:

私は最近ここを拝見するようになった者なのですが、おもしろそうな本を教えてくださってありがとうございます。

葉巻の愛好家として著名な人といえば麻生さんもいらっしゃいますが、その麻生さんに関する(おそらくほとんど知られていない)話をお礼にでもお話します。

最近まで首相補佐官をされていた山谷えり子さんが講演で話されたのですが、麻生さんの椅子のクッションに「もし天国で葉巻が吸えないのなら、私は天国へは行きたくない」という文字が書かれていたので、山谷さんが「麻生さんが天国に行くときには葉巻を用意しておかないといけないですね」と言われると、(多分)秘書の方が「麻生さんは地獄に行くだろうから大丈夫でしょう」とジョークを飛ばしてその場の一同が笑った後に麻生さんが「いやいや、私が地獄に行ってでも国民の皆さんを天国にお送りするのが私の役目だからね」と言われたそうです。

実際に景気対策を優先するあまり解散を延ばしてしまって今回のような結果になってしまいましたが、実はこんな所でも麻生さんの信念、哲学が垣間見えていたという意味では、非常に深いエピソードだと思いました。
メディアにはおそらく永久に出ない話だと思いますが、ぜひpierreさんの頭の片隅にでもこのような話があったことを置いておいて頂きたいです。
09/20/09 00:17:24

pierre wrote:

山田太郎さん、ありがとうございます。

クッションの言葉はマーク・トゥエインの有名な一言ですね。

麻生元総理もタイミングが良くなかったですね。しかし、そういった運を引き寄せる力も政治家にとって必要なものなんですね。
09/20/09 00:48:15
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