17 July

ロブストに感動したことがない。

ロブストサイズ（ 19.84 x 124 mm ）のシガーは世界中で大人気だ。
しかしオレはロブストで感動したことがない。

ロブスト人気の理由を考えるとこういうことだろう。
シガーは長くて太いものが美味しいのはシガーファンなら誰でも知っていることだ。
しかし長いシガーを吸うには時間がかかる。現代人は時間が無い。
だから短く太いシガーなら、ブレンドの幅も出せるし、煙量も多い。同じ長さの細いシガーよりも楽しめるはずだ。

それはそれで成功していると思うし、実際に人気がそれを証明している。
ロブストには名品といわれるシガーは沢山あるし、それぞれに美味い。
オレもよく吸っている。

しかしオレの中ではロブストがスーパースターになったことはない。
ロンズデールよりも長いシガーにある細やかな変化に乏しいからだ。
例えばCohibaのロブストスはとても人気のある一本だ。しかしオレの好みは細くて長いランセロス。
こちらのほうが断然に細やかな変化が楽しめて、吸うのにかかる時間も含めて楽しめる。
この違いを簡単に表現するならこんな感じかな。

ロブストス
「へえ、旨い」→「旨い」→「旨い」→「旨い」→「終わり」
ランセロス
「軽いね」→「香りが立つね」→「甘みも強くなってきたね」→「お、旨味が強くなってきたね」→「かなりスパイシーだね」・・・

さらに言い方を変えれば、肉や魚や野菜の多彩なコース料理と、とびきりに旨くて分厚いステーキ一枚、との差に近い。
ロブストは最初から最後まで肉なのだ。

しかし、実生活でのオレは肉好きなのだが。

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